元学校司書のおぼえ書き

学校図書館のこと 本のこと そのほか思いつくまま

手元にずっと残しておきたい料理本

[料理は子どものころから好きだったけれど

親から教わったことは一度もありませんでした

多分、台所が狭かったのと

親が仕事をしていたせいだと思います

自分が作るときは本を見て作っていました

 

大人になって、本を見ないで作れるようになったのは

いつ頃だったか…


月並みだけれども

料理もやっぱり他のことと同じで

「基本的な作り方」をちゃんと理解すると

応用が効くようになるのでしょう

 

中国の家庭料理200種 婦人之友社


この本に載っている「チンジャーロース」を作った時

本当にシンプルな作り方で

調味料はお酒とお醤油と片栗粉と塩だけだったのに

びっくりするくらい美味しく出来て

「え、これだけでいいんだ」

と開眼した思いでした


以来、炒め物はいつも同じ作り方

お肉に醤油とお酒で下味をつけて片栗粉をまぶしておく

野菜は1種類ずつ塩をふって炒める


野菜は季節のものを

春は独活や筍

夏はキュウリやズッキーニ

秋はナスや百合根

冬はセリ


肉を炒める時、ニンニクやショウガやスパイスや

お味噌をちょっと入れる時も


鶏肉は醤油をつかわず塩と酒をもみこんでおいて

キュウリと一緒に炒めるとサッパリとして夏はいい


こんな風に作るようになって

夕飯づくりがだいぶ楽になりました

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ハサミは脂身のところが切りやすいです


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お醤油とお酒をもみこんだ後に片栗粉をまぶします

 


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野菜は1種類ずつ塩をふって炒めます


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主婦になりたての頃

頼りにしていたのが

暮らしの手帖社の料理本

ロイヤルホテルの家庭料理 暮らしの手帖社

おそうざい十二カ月 暮らしの手帖社

おそうざいふう中国料理 暮らしの手帖社


作り方を見ただけで、料理の出来ない人が

実際に上手に作れるようになるまで

何度もテストを繰り返して作り上げた本だそうです


料理本は随分買いましたが

引っ越しのときに

半分以上処分してしまいました

でも、この暮らしの手帖社のシリーズは

手元に残しました


本に書いてある通り作って

本当に美味しく出来て

何度も作っていた料理がそれぞれあります

ウィンナシュニッツェル

ぶり大根

薄餅

 

料理本ではないですが

同じく暮らしの手帖社から出ている本で

京都の料亭「吉兆」の前のご主人が書かれた料理エッセイ

「吉兆味話」全4巻

吉兆味話全4巻

新版がありました 4巻の抜粋かな…?

 

この本も、料理をする際にいろいろ参考になりました


この本で覚えてよく使っているのは

お味噌汁やお吸い物やスープの味が今ひとつ決まらない時

お酒を入れること


それから、蓮根をすって、揚げたり蒸したりして

お餅のように使うこともこの本で覚えました

 

秘密のケーキづくり これは再販の方も、古本しかないようです

 

この「秘密のケーキづくり」は

自分で初めて買った料理の本だったかもしれません

この本の巻末に砂糖や小麦粉の大匙1や1カップが何グラムか

ということが載っていて計りが家に無かったので重宝しました

ネットも無かったですので、そんなことは実験でもしなければ

家に居て調べることが出来なかった時代でした


137のレシピの他に

料理用語の説明や

オーブンや料理道具の使い方や

お菓子作りのコツなどがぎっしりで

この本の著者であるマドモアゼルいくこさんや

編集者の方々の読者への誠意が伝わってきます


今の本は写真が綺麗で見やすくわかりやすくなったけれど

1冊の情報量が昔の本と比べると少なくなったな

と思ってしまいます


最初のページに載っている「ヨーグルトポムポム」は

リンゴ入りケーキですが、オーブンが無かったのでフライパンで

焼いていました


サラダオイルをバターの代わりにケーキに使えるというのは

このケーキで知りました

今も家でケーキを作るとき、バターの代わりにオリーブオイルを入れたりしています


オーブンを買ってもらってからは

「大理石」(マーブルケーキ)を

何度も作りました

マーブルの模様ができるのが

小学生にとっては「たいそうなもの」を作れた気がして

嬉しかったのです

マドモアゼルいくこの秘密のダイエットケーキ

マドモアゼルいくこの秘密のクッキング

この2冊の本も繰り返し読んでは作っています

レシピも作り易くていいのですが

マドモアゼルいくこさんの料理エッセイがほんわかしてていいのです

こちらも古本のみです

 

まいにち食べたい”ごはんのような”

クッキーとビスケットの本 

なかしま しほ著 主婦と生活社


この本は私の中では最近買った本の部類に入るのですが

クッキーの作り方が簡単で美味しくてヘルシー


自分で考えた材料で応用しやすいレシピでとっても気にいっています


リッチな感じのクッキーはありません

クラッカーとか、たまごぼうろとか

玉子は使わず

油と粉と砂糖が基本の素朴なものがほとんどです

 

最近の本は題名が長いですね

そうしないと同じ題名の本で一杯になっちゃうのかもしれませんね…

 

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まいにち食べたい”ごはんのような”クッキーとビスケットの本より

「抹茶のぐるぐるクッキー」


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まな板に跡がつきました

 

 

今はブログやユーチューブで

材料からレシピを探せて本当に便利ですが

信頼できる料理本はずっと手元に残して

使って行きたいと思っています