高学年への読み聞かせ
図書ボランティアのお母さん方の中には
高学年に読みきかせすることに
苦手意識を持たれる方がいらっしゃいました
反応が無いので喜んでもらえているかわからくて怖いと…
確かに、低学年のような反応はない
かと思うと、気を使って反応してくれる子どももいます
ありがとう…子ども
高学年は心を奥の方に閉まっています
人に見られないように、奥の方に
だから、奥の方にある心まで
響いてくれるような本を選びたい…
定番ですが、よく読んでいた本を
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八島太郎「からす太郎」
だれからも相手にされなくとも学校に通いう続けたろう
でもたろうだけが持っている豊かな世界がありました
そして、そのことに気づいてくれた先生が…
読み聞かせの前に読む練習はいつもしていたのですが
この本は難しかったです
著者の子どものころの体験が元になっているそうです
読み終わった後
「静寂」という反応があったので
ちゃんと読めたかなと安堵しました
作者の八島太郎さんは東京藝大在学中に
日本プロレタリア美術家同盟結成に参加し
何度も検挙されたことから1939年に渡米します
米国で出版されたこの「からすたろう」と「あまがさ」、「海浜物語」で
毎年最も優れた子どもの絵本に授与される
コールデコット賞を3回受賞しています
コールデコット賞を受賞している本は
「ちいさなおうち」
「スイミー」
など日本でもたくさん出版されています
息子さんのマコ岩松さん、アメリカでも日本でも俳優として活躍されました
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ストライプ デイビッド•シャノン
友だちに合わせようと無理をするうちに
自分でないものになってしまう少女のお話
表紙のインパクトに引き気味の子どもにも
伝わるテーマです
ただお話に出てくるライ豆というのが
日本人にはわかりにくい
写真などを出して持って行ってもいいかもしれません
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風をつかまえたウィリアム
これは実話を元にしたお話
家庭の事情で学校に通えなくなったウィリアム
家に電気を引きたいと思い自分で作ることにします
参考にしたのは学校の図書室にある本
こんな子どもがいるんだと思うと
選書という仕事に責任を強く感じます
伝記に分類するのもありだと思います
ウィアリアのことをもっと良く知りたい子どものために
高学年にはこちらの本も持って行って紹介します
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ウィリアムはその後支援を得て
アメリカの大学を出ています
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フィボナッチ
1,2、3、5、8、13…
前の2つの数字を足した数で増えていく
周りからは変わった人と思われながら
ありとあらゆるものを数え続け
自然界のものが、規則性を持っていることを発見した
フィボナッチのお話です
松ぼっくりのかさや、ひまわりの種が例として
あげられることが多いと思いますが
人体の中にもこの規則性が見られるといいます
又、この数字を辺とした正方形を
組み合わせたものが
人間が調和がとれていると感じる黄金比
とよばれているもので
名画と呼ばれているものには
黄金比となっているものが多いそうです
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おーいでてこい(短編)星新一
ある底なしの穴が見つかり、
何でも捨てられるので捨てまくっていると…
読み聞かせは必ずしも絵本でなくともいいと思っていました
5分後シリーズでショートショートに
人気が出ましたが
星新一を知っている子どもは少ない
でも今の子どもにも面白さは伝わります
この、「おーいでてこい」
以前読んだときは未来を暗示しているようで
ゾックとしました
が、今読むと、今がその未来かもしれないと思います
時間があれば絵本と短い詩や現代短歌の組み合わせもよくやっていました
自分と他人の差が気になってしまう
なかなか自分に自信が持てないでいる
大人の言うことがうるさくてしょうがない
そんな時期に響くような詩を選びたいと思っていました
私の押しの詩を2つ
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朝日新聞出版 こころ
谷川俊太郎 「捨てたい」
先日、駅前の本屋に行きました
「詩」の本、少なかったです
半分以上は谷川俊太郎さんの本でした
若い詩人の方の本がもっと増えていくといいと思います
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